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小児科


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私たちはご家族の身近な支援者となり、“入院もできる家庭医”を目指します。また総合病院としての機能をいかし、耳鼻科眼科など他科との連携を通じて、MRICTなどの医療機器を駆使した診断・治療・治癒を目指して参ります。

さらに、2024年末より小児専用病床として位置付けられた14床を整備し、これまで以上に小児の入院診療の質向上に取り組んでいます。短期入院から継続的なケアまで、地域の小児医療ニーズにきめ細やかに対応できる体制を整えております。

一宮西病院 小児科における診療の理念

  1. 子どもの健やかな発達を温かく見守り、応援する
  2. ご家族の些細な悩みにも尽くし、支援する
  3. 病気に対し、経験を生かし最新の知識をもって診療する


小児科部長から地域のみなさまへ

“愛知県北西部地域における小児初療拠点病院”となるために─
多様な専門性と連携で支える、小児医療の最前線
小児科医の仕事は、未来を担う子ども達をケガや病気から救い守っていくことです。

「異次元の少子化対策」が提唱されたように、他の先進国同様、近年の少子化は加速しています。その中で、当院小児科には強い使命感を持ったメンバーが集まっています。地域で安心して子育てができる環境を作り、医療保健活動を通じた子育て支援に積極的に関わることは、我々小児科医にとって極めて重要な責務と言えます。

当院では、小児科医として欠くことのできない救急疾患の対応、急性疾患の管理に力を入れており、当科は“愛知県北西部地域における小児初療拠点病院”となるために、入院・外来問わず質の高い医療を提供させていただくことを目指しています。高度医療を必要とする重症小児患者さまにおきましては、大学病院やこども病院とホットラインを利用した情報共有を密におこなっており、陸路・空路を問わず迅速かつ安全な搬送を心掛けています。また、院内の産科とも協力して、周産期医療体制の整備にも力を注ぎ、胎児心エコーなど専門性の高い医療の提供など、安心してご出産していただけるよう努めています。

当科には小児科の一般診療に加えて、小児アレルギー、小児循環器、小児神経、小児感染症、小児腎臓など、様々なサブスペシャルティを持った人材が揃っています。また、同じグループ内の社会福祉法人 一宮医療療育センターには障がい児者入所施設を構えており、医療的ケア児を手厚く支援できる体制が備わっています。

そして、次世代の小児診療を担う若い医師の育成にも積極的に取り組んでいます。

地域のみなさまにとって身近な小児科となれるよう、お困りのことがありましたらいつでもご相談ください。

小児科部長 元野 憲作

一宮西病院 小児科の特長

1
子どもの健やかな発達を
温かく見守り応援

私たちは、子どもたち一人ひとりの個性や成長のペースを大切にしながら、健やかな発達を温かく見守ります。乳幼児期から思春期まで、安心して日々を過ごせるよう、継続的な医療支援を通してお子さまの未来を応援します。

2
ご家族の些細な悩みにも
寄り添い支援

発熱や咳といった日常の体調不良から、子育てに関する小さなお悩みまで、どんなことでもご相談ください。私たちはご家族の不安に丁寧に耳を傾け、安心して子育てができるよう、身近な支援者として寄り添います。

3
経験と知識を生かし
日々進化する医療を提供

私たち小児科医は、豊富な臨床経験と日々の研鑽を重ねることで、常に質の高い診療を提供できるよう努めています。お子さまの病気に対して、科学的根拠に基づいた最適な医療を考え、わかりやすい説明とともに丁寧な診療を心がけています。

特に注力している疾患・治療法

など
※心電図異常、検尿異常など

土曜日の外来診療について

A棟1階

24時間365日いつでも小児救急の受入ができる体制を強化するため、土曜日の外来診療を夜間・休日外来(救急外来)に一本化します。土曜日・日曜日・祝日、ご予約のない小児患者さまは、A棟1階にある夜間・休日外来受付までお越しください。

また、クリニックからの紹介患者さまは、一般外来の診療時間(午前中)に限定していましたが、24時間365日いつでもご紹介いただけるよう体制を整備しました。今後とも小児の重症患者さまに対してより迅速に対応できるよう、地域の小児救急を全力でサポートしてまいります。

小児腎臓科について

小児腎臓科では、新生児から思春期までのお子さまを対象に、腎臓や尿路に関わる病気の診療を専門的におこなっています。子どもの腎疾患は成長や発達にも影響を及ぼすことがあり、早期の発見と適切な治療がとても重要です。

小児腎臓科を受診すべき症状・タイミング

以下のような症状が見られる場合は、腎疾患の可能性があります。一度、小児腎臓科への受診をご検討ください。
小さな変化でも、腎臓の病気のサインであることがあります。気になることがあれば、早めの相談をおすすめします。

主な対象疾患と診療内容

ネフローゼ症候群

尿に大量のたんぱくが漏れ、むくみや体重増加が生じます。ステロイドを中心とした薬物治療をおこない、再発予防のための生活管理や定期的な経過観察が必要です。

急性糸球体腎炎

(例: 溶連菌感染後糸球体腎炎)

風邪や咽頭炎の後に、血尿、むくみ、高血圧などが見られます。多くは自然に回復しますが、腎機能や血圧、水分バランスなどを慎重に観察する必要があります。

IgA腎症

学校検尿で血尿やたんぱく尿を指摘されて発見されることの多い慢性の糸球体腎炎です。症状がほとんどないままゆっくり進行することがあり、放置すると将来的に腎機能が低下する可能性があります。腎生検(腎臓の組織検査)により診断や治療方針決定をおこないます。進行を防ぐために定期的な経過観察と早期の対応が重要です。

尿路感染症(急性腎盂腎炎)

乳幼児に比較的多くみられる腎臓の感染症です。咳や鼻水などの風邪症状を伴わない高熱の場合に特に疑われます。不機嫌や哺乳不良、嘔吐なども注意すべきサインです。診断には尿検査と尿培養検査が重要で、早期に適切な抗菌薬治療をおこなうことが腎障害の予防につながります。再発を繰り返す場合や画像検査で異常が見つかった場合には、膀胱尿管逆流などの基礎疾患の有無を精査し、必要に応じて長期的なフォローアップや治療をおこないます。

慢性腎臓病(CKD)

先天性の疾患や腎臓の炎症、尿路の異常など、さまざまな原因で腎機能が長期的に低下する疾患です。小児においては、腎機能の低下が成長や発達に影響を与えるため、早期発見と適切な管理が重要です。治療として血圧管理、食事療法、薬物治療などをおこない、進行を防ぐために定期的な検査と経過観察が不可欠です。進行した場合には透析や腎移植が必要になることもありますが、できるだけその段階に進まないように管理します。

先天性腎尿路奇形

(多嚢胞腎、水腎症、単腎など)

胎児期に発生した尿路や腎臓の発育異常により、出生時から腎臓や尿路に異常が見られる状態です。尿路奇形があると、尿路感染症や腎機能障害を引き起こしやすくなるため、早期の診断と治療・管理が重要です。感染予防や定期検査、必要に応じて手術をおこないます。

夜尿症(おねしょ)

5歳以上のお子さまが夜間におねしょを繰り返す状態です。原因としては、膀胱容量が小さい、寝ている間に尿がたまりやすい、または深い睡眠によるものなどがあり、多くは成長とともに改善しますが、長期間続く場合には、二次的な原因(尿路感染症や糖尿病、尿路の解剖学的異常、睡眠時無呼吸症候群など)が隠れている場合があるため注意が必要です。治療法には、生活習慣の見直しや薬物療法があります。お子さまに合った方法でサポートし、負担を軽減することが大切です。

当科の特徴と診療方針

当科では、お子さまとご家族に安心して診療を受けていただけるよう、わかりやすい説明と丁寧な対応を心がけています。必要に応じて、腎臓超音波検査、尿検査、血液検査、造影検査、核医学検査などの検査をおこない、的確な診断と治療につなげています。

また、より専門性の高い検査や腎生検、外科的な治療が考慮される場合などには、連携する適切な医療機関へご紹介いたします。

小児循環器外来について

小児循環器外来では、生まれつきの心臓の構造異常(先天性心疾患)や不整脈、川崎病治療後の診療などをおこなっています。また、学校心臓検診などで指摘された心雑音、心電図異常の精密検査もおこなっています。

内服治療は当院でもおこなうことができますが、手術などのより高度な治療が必要と考えられる場合は専門施設へ紹介させていただきます。

学校心臓検診とは

学校心臓検診は1973年に実施が義務化され、1995年には心電図検査が義務化となり、現在まで続いています。主に小学校1年生、小学校4年生、中学校1年生を対象としておこなわれます。その目的は突然死の防止、医療や経過観察を必要とする疾患を発見することなどです。

学校心臓検診の開始により、学校での生徒の突然死は1980年代の年間10万人あたり0.6人から、2005年以降は0.1人まで減少しています。しかし、現在もQT延長症候群といった致死性不整脈の原因となりうる心電図異常や、心房中隔欠損症といった先天性心疾患が心臓検診をきっかけに診断されることもあります。

主な対象疾患と診療内容

不整脈、心電図異常
心室期外収縮

心室が通常より早く収縮する不整脈。心臓検診で初めて見つかることも多くあります。

検査
運動負荷心電図、心エコーなど

対応
ほとんどの場合で経過観察のみ。動悸などの症状がある、運動負荷で増加などを認める場合は治療を考慮します。

WPW症候群

心房と心室の間に余分な電気経路があることで頻脈を引き起こす、先天性の不整脈疾患。心臓検診で初めて見つかることも多くあります。

検査
運動負荷心電図、心エコーなど

対応
頻脈性不整脈を認める場合は治療を考慮し、認めない場合は経過観察が基本となります。

QT延長症候群

心電図でQT間隔(心筋の収縮から弛緩までの間隔)が異常に長くなることで、致死性不整脈を起こすことがある疾患。

検査
運動負荷心電図、遺伝子検査など

対応
内服治療、運動制限などをおこないます。

先天性心疾患
心房中隔欠損症

左右の心房を隔てる壁(心房中隔)に穴があいている先天性の疾患。心臓検診で見つかることも多く、心雑音、心電図異常(不完全右脚ブロックなど)を認めます。

検査
心エコーなど

対応
心拡大などで心臓に負担がかかっている場合は治療(欠損孔閉鎖)を考慮します。

心室中隔欠損症

左右の心室を隔てる壁(心室中隔)に穴があいている先天性の疾患。生後間もない段階で心雑音を聴取することが多くあります。

検査
心エコーなど

対応
心拡大など心臓に負担がかかっている場合は利尿剤の内服や欠損孔閉鎖術を考慮します。

その他
川崎病

主に乳幼児に発症する原因不明の全身性血管炎で、合併症として心臓の表面を走る冠動脈に瘤ができることがあります。

検査
心エコー、心電図など

対応
冠動脈瘤ができた場合は、抗血小板薬などの血液をサラサラにする薬の内服を考慮します。

症例数

7000
6000
5000
4000
3000
2000
1000
0
5,672
6,172
2023年
2024年
※救急外来の小児件数
2023年 2024年 2025年 2026年 2027年
外来件数(各専門外来を含む) 9,361 10,579
入院患者数(新生児入院を含む) 739 997
新生児院内出生数 517 558
救急外来の小児件数 5,672 6,172
├(うち救急車搬入) (637) (517)
└(うち紹介患者) (262) (404)

活動実績

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