グローバルナビゲーションへ

本文へ

ローカルナビゲーションへ

フッターへ


NIPT外来


このページをシェア
NIPT検査では、妊娠中のお母さんの血液から赤ちゃんの染色体疾患(ダウン症など)を調べます。非常に精度が高く、胎児の染色体疾患のうち最も頻度の高い3疾患(21トリソミー(ダウン症)・18トリソミー・13トリソミー)の陰性的中率(それらの病気が実際にない確率)は、99.9%以上となっております※1。妊娠10週より検査可能で、2週間後に陽性・陰性・判定保留という形で結果が出ます。

※1 NIPT(非侵襲性出生前遺伝学的検査)とは (出生前検査認証制度等運営委員会)
診療日時 土曜日
9:00-12:00
※祝日・年末年始を除く
担当医 坪内 寛文

NIPT外来とは

NIPTを実施する医療機関(連携施設)認証証

当院は、日本医学会出生前検査認証制度等運営委員会において、非侵襲性出生前遺伝学的検査(NIPT)を実施し、検査の結果に応じて基幹施設(名古屋市立大学病院)と連携し対応する連携施設として認証されています※2。また上記の運営委員会が策定した「NIPT等の出生前検査に関する情報提供及び施設(医療機関・検査分析機関)認証の指針」の要件を満たしています。

NIPT外来では、NIPT検査を検討されている方に、日本人類遺伝学会・日本遺伝カウンセリング学会 臨床遺伝専門医、日本専門医機構認定 産婦人科専門医、日本周産期・新生児医学会 周産期専門医などの資格を有した医師(坪内寛文)が対応いたします。現在、NIPT検査の実施に年齢制限は設けておりません。基本的には胎児の染色体異常に不安を持っている、すべての妊婦さまが受けられます。

また、当外来では検査を希望される方だけでなく、検査を受けるか検討されている方も対象としています。ご不明な点などがありましたら、お気軽に産婦人科外来スタッフまでお問合せください。

※2 認証施設についての詳細

NIPTをご検討中の方にまず知っていただきたいこと

日本医学会出生前検査認証制度等運営委員会(以下、運営委員会)は、出生前検査を受ける妊婦さんとパートナーへのサポート体制、遺伝カウンセリングや検査の質や正確さをより確かなものにするための組織です。2021年、国の専門委員会「NIPT等の出生前検査に関する専門委員会」の報告書に基づき、日本医学会の下に設けられました。こども家庭庁と連携して活動しています。

WEBサイト「一緒に考えよう、お腹の赤ちゃんの検査」では、運営委員会が妊婦さんやご家族のために情報を発信しています。出生前検査の種類や受けた方、受けなかった方の生の声、相談先、生まれながらに病気のあるお子さんとの暮らしや福祉についての情報を提供しています。

この運営委員会では、妊婦さんおよびご家族の皆様にとって、安心と信頼に足るNIPTの提供ができる医療機関および検査分析機関の施設認証をおこなっています。また、当院は認証を受けている医療機関の1つです(認証医療機関一覧)。

検査の対象となる疾患

21トリソミー(ダウン症候群)、18トリソミー、13トリソミーのみを検査の対象としています。これは検査精度、安全性、そしてその医学的意義を考慮した結果です。

検査対象

  • 胎児の染色体異常に不安を持っている妊婦さま(年齢制限なし)

検査時期

  • 妊娠10週0日~14週6日
    ※可能な限り早い週数が望ましい

検査費用

合計 99,000(税込)
カウンセリングのみ 5,000(税込)
初回受診時 94,000円(税込)
結果説明時 5,000円(税込)
※NIPT検査料、超音波検査料に加え、カウンセリング料(5,000円)を含む

検査の流れ

  • 予約

    当院通院中の方は、受診時に医師もしくは看護師(助産師)にて予約を取得しますので、希望があればその旨をお申し出ください。
    当院以外の産婦人科に通院中の方は、かかりつけ産婦人科からの予約申し込みが必要です。

    1
  • 初回受診

    原則、夫もしくはパートナー同伴での受診をお願いしております。 ただし、どうしても同伴が難しい場合は、その限りではありません。
    NIPTに関するカウンセリング、胎児エコーでの心拍確認をおこないます。
    検査の実施が確定した場合、同意書にサインいただきます。
    受診日当日の採血検査が可能です(後日再度カウンセリングを実施した上での採血検査も可能)。

    2
  • 結果説明

    採血検査実施から約2週間後に結果をご説明します。

    3

検査を迷っている方や不安に感じている方へ

NIPT外来に予約したからといって必ず検査を実施しなければならないということではなく、カウンセリングを受けていただいた上で、最終的に検査の実施についてご判断いただく流れとなっております。疑問や不安な事項がございましたら、カウンセリングの際に遠慮なくお声掛けください。

また、NIPTの結果が「陽性」「陰性」「判定保留」のいずれであっても、ご本人さまとご家族がどのような判断をされる場合でも、責任をもって必要な情報提供と支援を継続します。

NIPTの結果が陽性の場合

  • 羊水検査日程の相談をおこないます。妊娠16週ごろに、原則日帰り入院でおこないます。
  • 羊水検査に際して、羊水染色体検査の費用は発生しません。

NIPTの結果が判定保留の場合

NIPTの再検査、または羊水検査を検討します。
※NIPT検査料金は無料となりますが、羊水染色体検査費用として60,000円、及び別途部屋代等が必要となります

また、必要に応じて、出生前検査認証制度等運営委員会の基幹施設である名古屋市立大学病院への紹介が可能です。

安心のサポート体制

NIPTや羊水検査の実施のみならず、当院の産科は産婦人科医、小児科医、助産師、看護師その他スタッフでチームとなり、周産期の支援をおこないます。必要に応じて日本小児科学会認定の出生前コンサルト小児科医(小児科新開 敬)が、生まれてからのケア(医療や福祉のことも含め)について詳しくお話しします。

⇒出生前コンサルト小児科医の役割

ノーマライゼーションについて

私たちは21トリソミー(ダウン症候群)、18トリソミー、13トリソミーを含む、障がいを持つ方々に対する差別を防止し、すべての人が共存できる包括的な社会の実現というノーマライゼーションの理念に基づく医療の提供を目指しています。

NIPTのデメリット(注意点)

  • 保険適応外であり、自己負担が必要となる
  • 確定診断ではないため、状況に応じて羊水検査などの侵襲的検査が必要となる場合がある
  • 1万人に1人以下の割合で、陰性だったのに実際には病気があった偽陰性がある
  • すべての病気がわかる訳ではない など

当院でおこなっていないこと

カウンセリングなしの検査は実施しません。

出生前検査は様々な心配や迷いが生じやすい検査です。そのため、妊婦さまとパートナーのために、出生前検査の専門家による充実したサポート体制のもと実施することが大切であると考えます。カウンセリングは正しい情報のもとにご判断していただけるよう手伝いするもので、決して検査を止めようとするものでも勧めるものでもありませんので、安心してお受けください。
2025年5月9日更新