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出産の流れ


STEP
00.
妊娠がわかったら
~4週目
ご懐妊おめでとうございます! まだ見た目にはわかりませんが、妊娠初期は胎児の体の重要な部分が形成される時期です。下腹を触ると「ちょっと張ってきたかな?」と感じることがあります。赤ちゃんの体はもう2頭身になり、心臓が動きはじめ、脳や脊髄の神経細胞ができてきます。
TO DO LIST

□ アルコール、タバコはやめる

□ 生肉を絶対に食べない

□ 食中毒予防のため、水銀の多い魚(マグロなど)は食べないようにする

□ 薬の服用に注意する

□ 葉酸を摂取する

□ 出産について家族で話し合う

□ 里帰り出産・育児するかしないかを決める

医師・助産師が答える
よくあるお悩みQ&A
『 葉酸はどうして必要なんですか? 』
Question
出産までの時期は葉酸を飲んだ方がいいと聞きますが、どうしてでしょうか?
医師からのAnswer
葉酸には、赤ちゃんの身体を作る「細胞分裂」を助ける働きがあります。妊娠初期は、脳・心臓などの人にとって非常に重要な部分が形成されます。そのため、妊娠初期から特に葉酸を摂取することがおすすめです。
一般的な食事を摂っていれば葉酸が不足することはないといわれていますが、妊婦さんの場合は特にたくさんの葉酸が必要なことから不足しがちです。葉酸が不足すると、貧血を引き起こす可能性が高くなります。意識して摂るように心がけましょう。

「 問診 」

「 エコー動画アプリ 」

STEP
01.
初診を受ける
4~6週目
出産に向けて、身体が徐々に変化をはじめます。8週目(3ヶ月)ごろにつわりのピークを迎える人も多く、不安が大きくなってしまう時期でもありますが、つわりは赤ちゃんからの愛のメッセージです。少しでもごはんを食べられるように工夫したり、神経質にならず気分転換をしたりしてゆっくりと過ごしましょう。
つわりがひどく食事が摂れない場合は、点滴で栄養を摂取することもおすすめしています。無理せず医師に相談してくださいね。
4週目の身体の変化
  • 月経がなくなる
  • 疲れや眠さを感じる
  • つわり
  • 便秘
4週目以降の身体の変化
  • 乳房がはって痛む
  • ウエストが太くなる
  • おりものが増える
  • 頻尿
TO DO LIST

□ 住民登録がある市町村で、母子手帳を受け取る

□ 母親教室テキストで勉強をする

□ アプリからエコー映像を確認する

□ 葉酸を摂取する

□ バランスの良い食生活を心がける

□ ゆっくりと休む

医師・助産師が答える
よくあるお悩みQ&A
『 つわりがひどすぎて… 』
Question
つわりがとてもつらく悩んでおります。専門的なアドバイスをいただきたいです。
助産師からのAnswer
ひどいつわりは脱水症状になることが多いです。体調が優れないときは無理に食事をせず、点滴で栄養補給をするのがおすすめです。当院では点滴のみの受診もできますので、無理せずに医師へご相談ください。
『 妊娠初期の“おなかの張り”ってどんな感じですか? 』
Question
妊娠初期の「おなかの張り」ってどんな感じですか? 受診時に「おなかは張っていますか?」と聞かれても、よく分かりません…。
医師からのAnswer
「おなかの張り」は、下腹部が膨らんで腸が張るような感じです。ちくちくするような痛みを感じる方もいます。それが強くなると、月経痛のような下腹部痛が生じます。

「 マタニティヨガ教室 」

STEP
02.
知識を身につけて備える
20週目(6ヶ月)ごろ
安定期と呼ばれる妊娠16週以降は、赤ちゃんの性別がわかる人も多い時期です。胎動を実感する事でより赤ちゃんとの絆を感じられます。
この時期は前期母親教室に参加し、「妊娠中の食事」「お薬の飲み方」について理解を深めましょう。当院では薬剤師、栄養士、助産師などの多職種のスタッフによる専門的な指導やレクチャー、ヨガインストラクターによるマタニティヨガをおこなっています。
つわりが落ち着いたら体重管理をはじめます。妊娠中は太りすぎもやせすぎもトラブルの原因になるので、バランスのよい食生活を心がけましょう。急激な皮下脂肪の増加は、のちのち妊娠線の原因にもなります。皮膚の保湿と体重管理で予防しましょう。妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病を予防するため、塩分や糖分の摂りすぎに注意してください。また、貧血にも注意しましょう。

※赤ちゃんの性別を知りたくない方はあらかじめお伝えください。
妊娠中期の身体の変化
  • 胎動を感じる
  • 肌が黒くなる
  • 鼻血
  • 疲労感の減少
TO DO LIST

□ 前期母親教室に参加する

□ マタニティウェア、インナーを準備する

□ 妊娠線ケアをはじめる

□ 体重管理をはじめる

□ 歯の治療をおこなう

□ マタニティエクササイズなどの運動をする

□ おっぱいケアをスタート

□ 重労働の家事は家族にお願いする

□ 塩分や糖分を控える

□ 赤ちゃんとのコニュニケーションを楽しむ

□ この時期に美容院へ行くのがおすすめ!

□ (里帰り出産の方)早めの準備をする

医師・助産師が答える
よくあるお悩みQ&A
『 旅行に行ったり、温泉に入ることはできますか? 』
Question
安定期に入ったので、家族で旅行に行きたいと考えています。旅行へ行ったり、温泉に入ったりしても良いのでしょうか?
医師からのAnswer
体調が良ければ大丈夫です。温泉ではのぼせに注意してください。水分補給をしながらお出かけしましょう。
『 歯の治療をおこなうのはなぜですか? 』
Question
安定期に入ると、みなさんよく歯の治療をしますが、出産と何か関係があるのでしょうか?
助産師からのAnswer
妊娠中は甘いものをたくさん食べたくなり、さらに免疫が下がっているので虫歯になりやすいです。虫歯は切迫早産になりやすいという報告もあり、治療することをおすすめしています。
一宮市の場合は、母子保健サービスで歯科健診時に補助が出ます。当院でも説明しておりますので、体調がいいときに歯科へ受診してください。

「 エコー 」

STEP
03.
お腹が強く張ってきたら
32週目(9ヶ月)ごろ
妊娠後期に入ると、おなかが張りやすくなります。無理せず、張りを感じたら横になって休んでください。
後期母親教室に参加したり、赤ちゃんを寝かせる部屋を決めて、迎える準備を始めましょう。落下物がないか、直射日光が当たらないかを確認して安全・快適なスペースを確保します。
また、出生届の提出期限は出産日を含めて14日以内です。産後にあわてないよう、名前の候補を考え始めましょう♪
妊娠後期(32~38週目)の身体の変化
  • 背中の痛み
  • 胸やけ
  • 妊娠線
  • 便秘の悪化
  • 下腹部痛
  • 足のこむらがえり
TO DO LIST

□ 後期母親教室に参加する

□ お産入院の準備をする(水通しなども!)

□ 緊急出産のときの段取りを決める

□ バースプランを提出する(36週目ごろ)

医師・助産師が答える
よくあるお悩みQ&A
『 食事制限中に炭水化物を摂りすぎてしまいました 』
Question
妊娠後期に入ってから「妊娠糖尿病」と診断され、それ以来、糖質を抑えた食事を続けてきましたが、ストレスが溜まってたくさん食べてしまいました。赤ちゃんが大きくなり過ぎたり、出産時の問題につながることはないでしょうか?
助産師からのAnswer
極端な炭水化物制限は健康被害をもたらす危険があります。炭水化物を1日だけ摂り過ぎてしまったとのことですが、その程度なら気にしなくても大丈夫でしょう。普段の食事はよく噛んで食べ、夜にはなるべく炭水化物を控えるようにしましょう。当院では、内科の医師や栄養士からのアドバイスを受けることも可能です。食事制限のストレスで困っている場合、栄養士に相談することをおすすめします。

「 入院部屋 」

STEP
04.
入院に向けた準備
36週目(10ヶ月)ごろ
出産が近づくと陣痛(子宮の収縮)がはじまります。陣痛がはじまったら、入院時に必要なものをもう一度確かめ、いつでも出かけられるようにしておきましょう。
不規則だった陣痛が規則的になり、その間隔がだんだん短くなってきたらいよいよ入院です。痛みがおさまってから、次に痛みだすまでの間隔を時計で計ってみましょう。また、出産間近の破水や出血は、陣痛の有無に関わらず、すぐに病院へ連絡しましょう。(⇒電話のタイミング)

病院に到着したら、A棟1階の再来受付機に診察券を通し、11階の産科外来へお越しください。医師が診察します。(⇒外来フロア案内)
※夜間・時間外の場合は、時間外出入口から救急外来へお越しください。助産師が診察します。
※ご予約がなくても対応いたしますので、来院前に必ずお電話ください。
妊娠後期(32~38週目)の身体の変化
  • 呼吸が楽になる
  • 頻尿
  • 足がよりむくむ
  • 疲れやすい
  • 不眠
  • 軽い陣痛(前駆陣痛)がある
TO DO LIST

□ 食べ過ぎに気をつけ、栄養バランスのいい食事をする

□ お産の体力作りをする

□ 出産のイメージトレーニングをする

□ バースプランの確認をする

□ 出産時の連絡先リストアップ

□ 出生届などの手続きを最終チェック

医師・助産師が答える
よくあるお悩みQ&A
『 陣痛を促す方法はありますか? 』
Question
38週の健診では、赤ちゃんは2,800gくらい、子宮口は指1本分くらい開いていてやわらかくなってきているといわれましたが、あまりおなかが張りません。陣痛を促すにはどうしたらよいのでしょうか?
助産師からのAnswer
無理なく水分を摂りながら、できるだけ歩きましょう。歩けばお腹が張り、それが刺激になって陣痛を促すといわれています。大事に大事にとじっとせず、歩いたり、お相撲さんのしこをふんだり、スクワットしてみたり、いろいろと動いてみましょう。

「 分娩室 」

STEP
05.
いよいよ出産のとき
40週目(11ヶ月)ごろ
いよいよ我が子との対面です。母親になるという自覚を一層実感する、かけがえのない経験となるでしょう。

診察後、着替えとお産セットをお渡ししますので、身支度をしてください。担当のスタッフから、出産についての説明をおこないます。わからないことや不安なことがあれば、遠慮せずに聞いてくださいね。

着替え終わったら、検温・血圧測定・分娩監視装置(NST)・助産師の内診をおこない、赤ちゃんの元気さ、お産の進行状況などを調べます。
陣痛が続くいちばん辛い時期です。ご家族が一緒にいる場合は、ご家族にも協力してもらいましょう。このときをできるだけ上手に乗り切ってもらえるよう、様々な工夫をしています。長丁場になりますので、飲みものや食べものなど、食べられるときに適度に摂るようにしてください。辛いときにはマッサージをお願いしてみてください。

初産婦さんは、子宮が全開大になったら分娩室に移動します。 このころになると、陣痛の間隔が1~3分おき、継続時間が30~60秒と強くなります。
分娩台の両脇には、いきむときにつかまるバーがあります。赤ちゃんの心音を確認しながら助産師が声をかけますので、一緒にがんばりましょう。

経膣分娩か帝王切開手術での出産となります。経膣分娩の場合、分娩室で2時間の経過観察をします。その後、状態が良ければトイレを済ませて、お部屋に戻ることができます。
産後は心身ともに疲労します。安静にしてゆっくりと十分な睡眠をとるようにしましょう。
陣痛時のサポート
  • アロマテラピー
  • アクティブチェア
TO DO LIST

□ 育児グッズの確認

□ 出産の流れと連絡先などの確認

□ 安静にしすぎない

□ (産後)シェフお手製の産後食を楽しむ

「 沐浴 」

「 授乳介助 」

STEP
06.
出産翌日から子育て開始
ご出産、おめでとうございます!

出産した次の日から赤ちゃんのお世話がはじまり、当院ではおむつや沐浴・授乳の指導をおこないます。人の姿や体質が人によってちがうように、母乳の出始めにも個人差があります。最初からたくさん出る人もいれば、ゆっくり出始める人もいます。赤ちゃんの成長も同じで、最初からたくさん飲んでくれる子もいれば、十分に吸えず不機嫌な子もいます。

うまくいかないときは焦らず、スタッフに声をかけてください。一緒にお悩みを解決していきましょう。
お産時にお渡しするプレゼント
  • 赤ちゃんの体重写真
  • 出産時のお母さん・赤ちゃんの写真
  • 産声付きアルバム
  • ベビーフォトチケット
TO DO LIST

□ 沐浴、おむつ交換、授乳の仕方を覚える

□ 赤ちゃんとの“はじめて”を楽しむ ♪

「 産後骨盤ケア 」

「 産後エステ 」

STEP
07.
産後トラブルのケア
産後には子宮復古不全や乳腺炎、膀胱炎、マタニティブルーなど、心身のトラブルが起こることがあります。当院では、理学療法士による骨盤ケアや、看護師によるベビーマッサージ教室、エステティシャンによる産後エステなどのケアサポートをおこなっています。
「つらい」「不安だ」という気持ちを抱え込まずに、スタッフをはじめとした周囲の人に自分の気持ちを話してくださいね。
産後の不快な症状
  • 便秘
  • むくみ
  • 抜け毛
  • 尿漏れ
  • 腰痛 など

STEP
08.
出産から約一週間で退院
退院おめでとうございます! いよいよ新たな家族を迎えた新生活がスタートです。
身体に問題がなければ、産後5~7日目で退院することができます。退院時には、出産時のお写真などはもちろん、ベビーフォトチケット、ボディケアセットなど、紙袋いっぱいのプレゼントをお渡ししています。

退院時にお渡しするプレゼント
  • ボディソープ
  • シャンプー
  • 赤ちゃん用ミルクローション
  • その他サンプル
    (おしりふき、オムツ、タオル、歯みがき粉、粉ミルクなど)

「 1ヶ月健診 」

STEP
09.
産後の健康状態をチェック
産後の健診を通して、赤ちゃんやお母さんの健康状態をチェックします。体調のほかにも、退院した後のおうちでの生活で育児やおっぱいに関する悩みが出てきているころだと思います。検査だけでなく、さまざまなお悩みの相談も受け付けています。