グローバルナビゲーションへ

本文へ

ローカルナビゲーションへ

フッターへ


四肢・骨盤骨折治療センター


このページをシェア

四肢の外傷・骨折は、整形外科領域で最も多い疾患の一つです。しかし、日本では外傷分野を専門としている外傷整形外科医は、意外にも少ないのが現状です。

当院では外傷整形外科医を中心に、年間約1,000例の外傷の手術をおこなっています。すべての症例に対して、受傷時の状態や初期治療をチーム内で共有し、カンファレンスをおこなっているため、一般的な骨折はもちろんのこと開放骨折や骨盤骨折などの重度四肢外傷まで、より専門的に治療をおこなうことができます。

可能な限り機能障害を少なくし、社会復帰できる患者さまが一人でも増えることを目標として、日々精進しております。

四肢・骨盤骨折治療センター長 近藤 陽

四肢・骨盤骨折治療センターの特長

1
国内でも数少ない
外傷整形外科医が対応

当院では、全国でも数少ない外傷整形外科医を中心に、年間約1,000例の外傷手術を実施しています。一般的な骨折はもちろん、開放骨折・骨盤骨折などの重度四肢外傷まで幅広く対応しています。

2
スポーツ外傷から
難治性骨折まで幅広く対応

前十字靱帯損傷や半月板損傷、関節脱臼などのスポーツ外傷に対する手術とリハビリテーションに加え、偽関節や感染性骨折など、治りにくい骨折にも専門的な治療を提供しています。

3
チーム医療で
質の高い医療を提供

すべての症例でカンファレンスを実施し、情報を共有して最適な治療方針を決定。可能な限り機能障害を残さず、元の生活に戻れることを目指して、チーム一丸となって取り組んでいます。

四肢・骨盤骨折治療センターとは

四肢の外傷(骨折や脱臼など)は整形外科の中でも最も多い分野ですが、それを専門とする外傷整形外科医は国内でも限られています。当院にはこの外傷整形外科医が在籍しており、四肢や骨盤の骨折をはじめとした外傷に対して、専門性の高い手術治療をおこなっています。

また、当院では“24時間365日、救急車を断らない”方針のもと、多発外傷などの重症患者にも対応。整形外科だけでなく、救急科放射線科外科脳神経外科麻酔科手術室など、多職種が連携して診療にあたる体制を整えています。

前十字靱帯損傷、内側靭帯損傷、半月板損傷、関節脱臼などのスポーツ外傷にも対応しており、手術だけでなく競技への復帰を見据えたリハビリテーション体制も整えています。

さらに、難治性骨折(偽関節、遷延治癒、感染性偽関節)や変形治癒、けがの後に関節が痛む外傷後関節症など、一般的な骨折治療では対応が難しい症例にも力を入れています。

近年の医療技術の進歩により、一般的な骨折の治療は数ヶ月から1年ほどで治癒するようになってきました。しかし、受傷時の状況や患者さまの病状などによっては、変形したまま骨がついてしまったり、骨がくっつかないままになったり、感染を伴ったりすることもあります。このような場合は、より専門的な治療が必要になります。

私たちは、一人ひとりの患者さまが元の社会生活にスムーズに復帰できるように最適な治療を一緒に考え、全力でサポートいたします。けがや骨折についてお困りのことがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。

主な対象疾患


一般外傷

外傷カンファレンス

上肢・下肢の単純骨折や関節内骨折、脱臼を伴う骨折、靭帯損傷などの治療をおこないます。身体診察や画像検査、一人ひとりの患者さまの背景を考慮し、保存的治療(手術はせずにギプスなどで固定する方法)がよいのか、手術治療がよいのかを検討します。

高齢者の骨折

粗鬆骨に対応するため、セメントオーギュメンテーションを併用した髄内釘を使用

高齢者は転倒などの軽微な外傷で、足の付け根の骨折(大腿骨近位部骨折)、手首の骨折(橈骨遠位端骨折)、肩の骨折(上腕骨近位端骨折)などを起こしやすく、その数は年々増加しています。骨脆弱性や全身疾患の問題で治療に難渋する場合がありますが、手術方法を工夫したり、特殊なインプラントを使用することで、可能な限り合併症が少なくなるように治療をおこないます。

開放骨折と骨盤骨折

転落外傷や交通事故など、高エネルギー外傷で生じやすい骨折です。治療方針の決定や手術治療には、高い専門性が必要です。

開放骨折

3枚のプレートで骨接合した左脛骨

開放骨折は、折れた骨が皮膚を突き破って体外へ露出している状態です。菌が骨折部から侵入して感染を起こす危険が非常に高くなるため、夜間でも緊急手術をおこない、傷や骨の洗浄と汚染組織の切除をおこないます。
その後も、洗浄と汚染組織の切除を繰り返し、骨折の治療と欠損した皮膚の再建をおこないます。

骨盤骨折

骨盤骨折は、体幹で一番大きな骨の骨折で、大量の出血が生じ、生命に関わります。そのため、迅速な診断と全身状態の評価、治療が必要であり、救急医や麻酔科医、IVR(血管内治療)チームと合同で、全身管理と血管内治療や創外固定などの処置をおこないます。全身状態が落ち着いた後、綿密に手術計画を立て、慎重に手術をおこないます。

骨折の予防について

骨折の予防には、初めての骨折を起こさないようにする一次骨折予防と、一度骨折をしてしまった後に、次の骨折を起こさないようにする二次骨折予防があります。いずれの骨折の予防にも、①運動療法 ②栄養療法 ③薬物療法が基本的な治療法となります。

当科の骨粗鬆症外来と連携し、骨折予防にも力を入れています。

  1. ホーム
  2.  >  センター
  3.  >  四肢・骨盤骨折治療センター