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第1回 乳がんってどんな人がなりやすい?


ホーム > 外科系 > 乳腺・内分泌外科 > 「若年性乳がん」を考える特別対談企画 > 第1回 乳がんってどんな人がなりやすい?

(女性スタッフ)
30代になると、友人との会話でも「結婚」や「出産」の話題が増えてきます。私はたまたま病院に勤めているからかもしれませんが、そんな中でも「結婚して家族ができてから乳がんになったらどうしよう。生活はどうなるの?」と思うことがあるんです。素朴な疑問なんですが、乳がんって何歳くらいからなるものなんですか?

(鈴木医師)
統計的には、乳がんになりやすいのは40代後半から50代にかけてです。大腸がんや胃がんのような他のがんは、もう少し上の世代が多いですね。乳がんは他のがんに比べて、比較的若くてもかかる傾向があるのが特徴です。

年齢階級別乳がん罹患率

(女性スタッフ)
乳がんのピークは40代以降に来るということですね?遺伝が関係することもあるんですか?

(鈴木医師)
若くして乳がんになった患者さんを調べると、家族歴のある方は確かに多いです。でも日本の乳がん患者さん全体で見てみると、女性の11人にひとりが乳がんになっているという計算になりますし、アメリカでは7~8人にひとりとも言われています。そのくらい乳がんになる人の比率は高いんですが、その中で遺伝が素因となっている患者さんは、実は5~10%ほどしかいないんです。若い人が乳がんにかかる割合はそもそも少ないですが、たとえ乳がんの家族歴がなくても、女性なら年齢問わず誰しもが乳がんになる可能性があるのです。
(女性スタッフ)
こういう人は乳がんになりやすい…という傾向はあるんですか?食生活などで予防できるものですか?

(鈴木医師)
生活習慣との関係性については、世界中で検討されています。例えば欧米は日本より乳がんが多いですが、日本の乳がん罹患率も欧米に近づいています。これは食生活の欧米化が影響しているのではないかともいわれています。確立したエビデンス(科学的根拠)のあるお話をすると、「閉経後の肥満の女性」は乳がんになりやすいことがわかっています。肥満を誘発するような生活習慣、つまり脂肪分の多い食生活の人や運動習慣のない人は、乳がんになりやすい可能性があります。実は閉経前の女性でもそういう傾向は見られているんです。

(女性スタッフ)
毎日食べちゃうようなスイーツは大丈夫ですか?

(鈴木医師)
大丈夫です!(笑)さすがに毎日毎日、生クリームたっぷりのケーキを食べ続けたらだめですけどね!偏った食生活が悪いだけです!他に、過剰なアルコール摂取や喫煙も乳がんのリスク因子ですので、注意してくださいね。
リスク要因 予防要因
確実 肥満(閉経後)
可能性あり 喫煙、肥満(閉経前・BMI30以上) 運動、授乳、大豆、イソフラボン
※日本人における生活習慣要因と乳がんの関連の評価(出典:日本乳癌学会乳癌診療ガイドライン)