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第5回 乳がんに痛みはある?


(女性スタッフ)
自己触診の重要性はわかりました。しこりの他に乳がんの症状はありますか?例えば乳がんに「痛み」は出るのですか?

(鈴木医師)
乳がんで痛みを訴える人は少ないです。痛みがあるからという理由だけで乳腺外科を受診する人もいますが、「乳がんだから痛い」というのはほとんどが間違いです。乳房の痛みの多くは、ホルモンの分泌の影響と考えられています。生理前に胸が張って痛いということがありますが、それはホルモンのバランスによるもの、女性なら誰にでもあることなんです。一方、乳がんはほとんどの場合、痛みがありません。逆に言えば、痛いだけなら心配はありません。気をつけるべきは“痛みのないしこり”です。気になるしこりがあるとか、他の症状として血性乳頭分泌があるとかであれば、その時にすぐ受診していただけばよいと思います。

(女性スタッフ)
イメージと違いますね!がんというだけで痛みがあるものだと思っていました。でも痛みがないと、見つけたときにステージが進んでいる…とうことが、乳がんにもあるんでしょうか?

(鈴木医師)
乳がんに罹患する年代によっても違いますし、乳がんの種類によってもだいぶ違います。数十年という長い時間をかけてしこりになるような遅いタイプのものもあれば、しこりに気が付いて数週間・数ヶ月で大きくなったり他の部位に転移するようなタイプのものもあります。年代別に言えば、若い方のほうが進行は早いといわれています。

(女性スタッフ)
でも実費で検査を受けようとすると、若い人だと経済的になかなか難しいですよね?

(鈴木医師)
超音波検査だけでしたら、痛みもないですし費用も数千円でできますよ(※受診する医療機関にご確認ください)。超音波検査だけを対象に補助が出ている自治体なら、なお費用はおさえられます(※自治体にご確認ください)。少しでも関心があれば、自己触診と合わせて超音波検査も1~2年に1回受けてもらえば、負担も抑えられて安心もできるのではないでしょうか。

(女性スタッフ)
働いていると拘束時間も気になります。検査の時間はどのくらいなんですか?

(鈴木医師)
超音波検査ですと時間は10分くらい、長くても20分で終わります。

(女性スタッフ)
じゃあ、例えば午前半日だけ検査に行って、午後からは仕事に戻る…ということもできるんですね!それなら足を運びやすいですね。