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第6回 乳がんになったら乳房をとらないといけない?


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(女性スタッフ)
乳がんになってしまったら乳房は全部とらないといけないんですか?女性として一番気になる所なんですが…。

(鈴木医師)
手術の基本は「悪いところをとる」ですが、主に2種類の手術方法があります。一つは悪くないところは残す「乳房温存手術」で、もう一つは乳房を全てとる「乳房全切除術」です。温存術は部分的に悪い所だけをくり抜き、その周りの乳腺を寄せて形成するという方法です。取る範囲にもよりますが、比較的小さい傷で見た目もきれいにできます。一方、乳房全切除術の場合は乳腺をすべて取り除くことになりますが、乳がん手術と同時に乳房再建も今は保険でできるようになりました。自分のおなかや背中の肉で再建する自家(じか)組織再建と、シリコン製の人工物を使う人工物再建があります。ですので、手術による見た目の問題は昔より格段にきれいになっていて、手術を受けた患者さんの満足度は高くなってきています。

(女性スタッフ)
若いからこその悩みってあると思うんです。そもそも若い年代の患者さんは多いんですか?

(鈴木医師)
20~30代の患者さんは割合としては多くはないのですが、こういうデータもあります。若年性乳がんの発症数は年間4,800人、つまり1日あたり、全国で13.1人です!こうやって聞くと、意外と多いって感じがしますよね?若い世代で見てみても、乳がんって割と身近な病気なんだってことがわかりますね。

(女性スタッフ)
若い人たちへの情報発信、アプローチって難しいですよね?著名人やタレントさんが乳がんになると、それがきっかけで外来患者さんがすごく増えるかと思いますが、そういう報道に頼ることなく、普段病院に来ない人たちへ向けて、何を発信していくべきなんでしょう?

(鈴木医師)
乳がんの多くは、自分で気づいてから受診しても十分治療が可能です。ですからまずは自己触診、セルフチェックを知って欲しいです。よく聞くのは「1回検査をして問題なかったからこれで一生大丈夫」という勘違いです。それは、あくまでもその瞬間は大丈夫だった、というだけなんです。実際に、検診と検診の間に乳がんができる人もいます。毎年検診を受けている人も例外ではありません。安心材料として、定期的に検診を受けるのは大事なことです。でも、検診の間も自分で意識してしっかりとセルフチェックをして、異変に気づくことの方がもっと大事なんです。そこで見つけられれば、私は乳がんは決して怖くない病気だと思っています。